垂水の梅ちゃん先生  ~梅木信子さん~ 平磯

梅木信子先生 

梅木信子さんは92歳の今も現役の医師として活躍している。
東京女子医学専門学校(現東京女子医科大学)を卒業して、昭和26年に医師国家試験に合格、その後いくつかの病院勤務を経て、昭和35年に、東京都日野市で開業した。
梅木さんが医師を志したきっかけは、少々変わっている。
将来を誓い合い、自分の命より大事に想っていた婚約者が、結婚式の直前に戦死した。
梅木さんは彼が亡くなった後、あえて入籍し梅木姓となった。
そして海軍葬に出席した時、ショックを受け何も考えられない耳に、「軍人遺族には医学校進学の特典がある」という言葉だけが聞こえたという。
クリスチャンだった梅木さんは婚約者の後を追うこともできず、またその半年前に亡くなった婚約者の父に以前、「息子にもしものことがあったら、医師になって奉公してほしい」といわれていたのを思い出し、医学を志すこととなった。
悲嘆に明け暮れ、戦時中東京の大学なら、空襲や戦災で死ねるのではと思い続けた時期もあったという。
悲しみは去ることがなかったが、やがて医院を開業し、地域の中で次第にホームドクターとして支持を受け、「梅木先生に診てもらえば大丈夫」と、親子三代で訪れる患者も。
またいじめや登校拒否児の避難場所として、子供たちが遊びに来る、癒しの場ともなった。
現在は垂水海岸沿いの見晴らしがいいマンションの高層に住み、健康診断や病院の助っ人医師として不定期に医療活動をしながら、ベランダ菜園を楽しむ。
もともと明石の土山出身ということもあり、戦時中の合間を縫って将来を誓った二人が歩いた、一番良い思い出の淡路や六甲を望める垂水海岸沿いを、終の住処とした。
辛い体験を乗り越えて、慈悲のある優しい先生であると同時に、「国の為にすべてをなげうって死に赴いた戦没者のことを忘れてはいけない」と、社会や政治にはっきり意見する反骨の人でもある。          (堀)
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