「垂水」という地名

このシルバーウィーク中、名神高速道路を走っていて、
少し渋滞していたので何気なく側道の照明灯を見ていたら、
なんと「垂水ー○○」と番号が入っているではありませんか。
(写真を撮ろうと思ったのが遅くて残念ながら写真はありませんが、
もしあの付近を走行中、停滞に引っかかったら探してみてください)

ナビを見るとちょうど大阪の吹田付近。
それで納得できました。
大阪府吹田市垂水町付近を走っていたのでした。
垂水の平磯にある「万葉歌碑の道」には、志貴皇子の御歌として、
 石ばしる垂水の上のさ蕨の 萌えいづる春になりにけるかも
(岩の上から流れ落ちる滝水のほとりに、初々しいさわらびの芽が萌え出す春になったことだなあ。)
という、当時の笹山神戸市長の手になる歌が刻まれた歌碑があります。
「垂水」とは古語で「滝」のこと。
実は吹田市の垂水神社でも、垂水ヶ岡(千里山)の泉から湧き出る水が滝となって、それをご神体として祀ったとあり、
志貴皇子がこの地でこの歌を詠んだと言い伝えられています。
あちらのほうが都に近いので、志貴皇子が訪れた可能性はあちらのほうが高いかも、
わが垂水はちょっと分が悪いですが、「歌を詠みたくなる」という景観でいえば軍配が上がりそうですね。
高速からの夕日9月21日 第二神明の西行き、名谷からの夕陽
どちらにしても垂水には万葉の歌が似合います。
万葉の時代に思い馳せるのもロマンがあっていいですね。

平磯の「万葉歌碑の道」はそんなロマンを実現しようとしてでしょうか、
1992年、垂水区老人クラブ連合会による市長への陳情がきっかけで
6基の歌碑の建立が実現しました。
万葉の道2 万葉の道1
この時笹山市長は行政で作ってしまわず、地元住民が愛着を持てるように、
自らの手で建立してはと提案したそうです。
垂水区のまちづくり推進課が事務局となって募金活動が始まり、
『垂水に古典文学碑を建立する会』を設立、様々なイベントなどで盛り上げて活動、
1994年に歌碑が完成し、除幕式が行われました。
平磯緑地も最近では樹木も茂り、四季を通じて花などが楽しめるようになりました。
これから紅葉の季節です。散策にいかがですか。    (2015年9月)   (堀)

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